2017年のスバルのエクシーガ クロスオーバー7とミニバンを比較するブログ

2017年のスバルの7人乗りのミニバンSUV、エクシーガ クロスオーバー7と他社ミニバンを比較しました。オススメなポイントは何?試乗レポートでの評価紹介や年次改良、モデルチェンジ情報などをまとめます。値引きや中古車相場も価格比較してみます!

スバル アセントの内装デザインは?市販バージョンのインテリアは新型インプレッサと共通要素が多そう

スバルがニューヨークーショー2017で『アセント』という3列シートの大型SUVを発表しました。

>> 米国スバル正式発表

アセントはまだコンセプトという位置づけですが、2018年前半に市販化予定のモデルです。北米ではSUVが人気を博していることから、米国での販売が勢いに乗っているスバルとしては各方面から要望が上がっていることでしょう。市販化は確実と思います。

このコンセプトモデルはインテリアまで公開されていて、色使いなどはショーモデル然としていますが、かなり市販バージョンの姿が垣間見えるものでした。外観デザインも新型IMPREZAからのスバルのデザイン思想を受け継いでいることから、内装デザインの共通化も予想されます。

そう思って調べてみると予想以上に共通要素があることがわかりました。

アセントコンセプトの内装デザイン

シートレイアウト

f:id:bekaz:20170523111112j:plain

インテリアはまだショーモデルらしいところも多々残っていますが、シートレイアウトなどのパッケージングはおおまかにはこのまま市販されるのではないかと思います。

3列目ですが、キャプテンシートの間から3列目にアクセスできるのは、アメリカの3列シート者っぽいなぁと改めて米国向けモデルであることを再認識。ショーモデルなれど、3列目へのアクセスに使用すると思われるレバーが付いていたりして、市販モデルへの近さを感じられます。

1, 2列のシートがほぼ同じ大きさになっていて、ゆったりと座れそうです。一方で、3列目の居住性の面では、座面と足元の床に高低差がしっかりあることがポイント。横からのインテリアの写真を見る限りでは床が2列目からフラットになっているように見え、十分な高低差が確保できていることが伺えます。 少し気になるのが、3列目背もたれとリアゲートとのスペースが確保されていない点です。クロスオーバー7の方でももう少し余裕があるような。市販モデルではシートレイアウトを見直して、追突時のクラッシャブルゾーンとなりうる荷室スペースを確保してくるんでしょうか。それとも、実車で見ると十分な荷室長を保持できているんでしょうかね。公開が楽しみです。

シートデザイン

f:id:bekaz:20170523111137j:plain

アセントのシートデザインを見てみると、白の皮革素材を想像させる表面仕上げになっています。大柄なボディサイズと相まって、比較的高価格帯のクルマを目指しているように見えます。

f:id:bekaz:20170523111159j:plain

新型インプレッサのシートと比較して見てみると、シートのクッションの分割点やヘッドレストの形状からそっくりであることがわかります。スバルのシートへの思想が共通であることから結果的に似てきているのか、SGP(Subaru Global Platform)にて共通化を進めた結果として似たのか、答えは現時点でわかりません。

ここまで似ていると、市販モデルにはインプレッサと共通のシートフレームに対して異なる高級素材を被せたものになるのかなと想像してしまいます。

f:id:bekaz:20170523111214j:plain

2列目はキャプテンシート形状なので、既存モデルと共通化する訳にはいかないでしょうが、シートの設計に対する考え方は1列目と共通なのでしょう。背もたれや座面の形状は似ており、十分な面積を確保できています。最終的にオットマンなどの豪華装備が付くかもしれませんね。

f:id:bekaz:20170523111224j:plain

3列目は格納も考えてあるようでかなりフラットな形状。1,2列目とは対照的です。形状こそ簡素ですが、この手のSUVの3列目にありがちな座面と背もたれが妙に小さいという欠点は、アセントに関しては考慮されているようです。3席全てに同等の面積を確保していることもポイントが高いですね。

ダッシュボード

f:id:bekaz:20170523111242j:plain

ダッシュボードのデザイン自体は、ブルーのLED証明を使っていたり、パワーウィンドウボタンがタッチパネルだったりとショーモデル感が出ています。シフトレバーなんて妙に短くて、プリウスのシフトレバーのようにさえ見えます。

f:id:bekaz:20170523111259j:plain

しかしながら、よくよく比べてみると内装デザインの造形は新型インプレッサやXVのものと共通のデザインモチーフとなっていました。エアコン吹き出し口の枠や、センターパネルの配置、ダッシュボードからドアパネルに続くライン形状など、共通点はかなり多いです。

アセントはSGPを採用するため、バルクヘッド(エンジンと車内を隔てる壁)周りが共通である可能性が高いと思います。ということは、ある程度ダッシュポードのデザインも流用できる可能性が高いため、同じようなデザインになっても不思議ではありません。

材質や配色などで差別化してくる可能性は大いにありますが、新型インプレッサの内装のクラスを超えた質感には定評がありますので、アセントの市販型でも高品質なダッシュボードを期待して良さそうです。

まとめ

公開されたアセントのインテリアを細かく見ていくと、SGPを採用した新型インプレッサやXVと共通部が予想以上に多いことがわかりました。SGP自体が高い品質のベースを作って共通化することにあり、コストを下げながらも良いモノづくりをする土台になっています。

共通化というとコストカット、つまり悪いもののような印象を受けるかもしれませんが、ことSGPに関して言えば設計する対象を減らしてしっかり開発することによって、全体の品質が底上げされる良い側面の方が強いように思えます。

アセントの7人乗りシートを国内でも試すことができる日が来るといいですが、続報を待ちたいところです。

では!